読書日記(2020526) 一門 / 神田憲行

「聖の青春」でも描かれた村山聖九段の師匠である森信夫七段は、個性が強い多くのプロ棋士を育てたことでも知られています。この本では、森門下の各棋士に焦点があてられ、師匠や兄弟姉妹弟子との関係性、エピソードなどが紹介されています。村山九段は別格として、上位棋士で且つユニークな山崎八段・糸谷八段の話は面白いです。 章毎に弟子が紹介されてお…

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読書日記(2020512) うつ病九段 / 先崎学

原作は既に読み終えていましたが、今回マンガ版を読みました。 うつ病当事者(将棋のプロ棋士・先崎九段)による実体験を綴ったもので、うつ病当事者の言葉で語られているものを読んだのはこの『うつ病九段』が初めてです。 先崎九段の著書ではどれもプロ棋士が生き生きと描かれており将棋ファンなら外れがないのですが、それは壮絶な体験を語った本著でも同…

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音楽日記(20200505) Super Freak Live 1982 (DVD) / Rick James

ドイツのRockapalastという音楽番組用に収録された、リック・ジェームスの1982年のライブ映像です。 バックバンドはド派手な衣装且つ大所帯で、いかにもこの時代のファンクバンドという感じです。 白人のギタリストの人は元々ハードロックの人なのかな?ギターソロやアクションがハードロックを思わせるものでした。 このDVDは安い値段…

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音楽日記(20200501) It Is What It Is / Thundercat

2020年発表のアルバム。フライング・ロータスが共同プロデュースしており、1曲目"Lost In Space"のジャジーな感触から、いかにもフライング・ロータスの音だと思いました。 フライング・ロータスの『Flamagra』ほどではないにしろ、本作『It Is What It Is』の異世界感もなかなかのものがあります。サンダーキャッ…

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音楽日記(20200422) We Came To Play / The JB's

2018年作(発売は2019年)のJB'sのアルバム、ですが個人的に謎の作品です。情報があまりないので、推測するばかり。 裏ジャケ記載内容によると、全9曲中、7曲が2003年の曲。残りは"Soul Power"の再録と、2007年の曲が1曲。 ということは本来2003年に出そうとした作品だったが何らかの理由で制作中止になった?そして…

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読書日記(20200418) ケーキの切れない非行少年たち / 宮口浩治

認知の歪みを正すトレーニングである認知行動療法は、認知機能が問題無いことを前提に作られている。しかし、認知機能自体(見る力や聞く力、想像する力)が弱い場合には、その効果が期待できない可能性がある。犯罪の加害者となった少年に反省を促しても、そもそも反省する力が無いのだという。医療少年院に勤務した経験を持つ著者が、これらの実例と新しい治療教…

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音楽日記(20200416) Roots Revisited / Maceo Parker

1990年のアルバム。「ルーツ再訪」というタイトルですから、収録曲はメイシオ・パーカーがルーツとしているSoul/Jazz/Funkの楽曲なのでしょう。 メイシオ・パーカー、フレッド・ウェズリー、ピー・ウィー・エリスのホーン親方衆に加えベースがブーツィという豪華メンバーで制作されていますが、アルバム全体の雰囲気は地味です。まったり聴く…

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音楽日記(20200415) Flamagra / Flying Lotus

2019年発表のアルバム。コルトレーンの血を継ぐ彼のこのアルバムは、何とも形容し難い、得体の知れない作品になっている。 おそらくHipHopなのだろうと勝手に想像していましたが、予想は裏切られました。 HipHopやFunkは勿論、ありとあらゆる音楽スタイルが溶解し濃密に混ざり合っている。時代と共に様々な形で派生した音楽スタイルを纏…

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音楽日記(20200414) Free Me / J.P.Bimeni & The Black Belts

2018年発表のアルバム。J.P.ビメニは、東アフリカのブルンジという国の出身で、母国の内戦を逃れ移民としてイギリスに渡り、現在はロンドンを拠点に活動しているアーティストだそうだ。 ブラックベルツの演奏がとにかく上手。ボーナストラックになっている6曲目"Bangarang"はインスト曲なので、演奏力の高さがよくわかります。 このアル…

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音楽日記(20200411) Tubman. / Avery R. Young

2019年発表のアルバム。エイブリー・R・ヤングはシカゴを拠点に長く活動しているアーティスト(音楽家/詩人)だそうだ。 アルバムタイトルの"Tubman"とは、奴隷解放運動家であり女性解放運動家であるハリエット・タブマンのことで、このタイトルが示すように非常に社会的メッセージの強いアルバムとなっている。 ジャケットは、教会を思わせる…

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音楽日記(20200410) Running Water / Clarence Reid

オリジナルは1973年作。T.K.レコード再発シリーズ中の1枚として2019年にCDで発売されました。 解説によると、このクラレンス・リードという人はブロウフライ(Blowfly)という別名でも活動しており、それは「覆面エロ怪人的なキャラ」だそうだ。確かに、ブロウフライ名義のアルバムを調べると、ジャケット写真はネットにアップするのが憚…

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音楽日記(20200409) Motown 55th Aniversary Collection

こちらは2013年に発売された、モータウン55周年記念のコンピレーション盤(以下Motown55と表記)です。正確には2014年で55周年。 前々回書きましたMotown60と同じCD3枚組構成。重複曲も少なくないですが、それらはモータウンを語るうえで外せない曲ということでしょう。 Motown60との大きな違いは、収録されている曲…

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音楽日記(20200408) Everything Is Gonna Be Alright - Celebrati…

モータウン60周年記念盤と同じ2019年に発売された、こちらはウェストバウンド50周年のコンピレーション盤。1969年から1979年までの曲が収録されています。 Funkadelic、Ohio Players、Junie以外はあまり知らないアーティストが多かったのですが、良い曲が多く、買って良かった盤です。ウェストバウンドの実力なのか…

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音楽日記(20200407) Motown60

2019年に発売された、モータウン60周年のコンピレーション盤。CD3枚組。 1959年から2018年の曲まで、発表した年の順に綺麗に並んでいるのが特徴です。 3枚続けて聞くと、モータウンミュージックの歴史を一気に俯瞰できて、楽しめます。 スタイルが徐々に徐々に変わっていく様子が見える中、特異点的な曲があったり、各年代の特徴的な音…

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音楽日記(20200220) Eroica / Wendy & Lisa

ミュージック・マガジン2020年2月号で「密室ファンク」の1枚としてWendy & Lisaのアルバム「Fruit At The Bottom」が紹介されていたことを前回書きました。 彼女たちのファンク曲では、アルバム「Eroica」(1990年作)収録の"Skelton Key"が私は好きです。ドラムが結構特徴的な曲ではありますが、…

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音楽日記(20200209) Fruit At The Bottom / Wendy & Lisa

現在発売中のミュージック・マガジン2020年2月号にて新連載"ニュースタンダード2020s"が始まりました。 第1回テーマが「密室ファンク」。今、何故そこなのだろう?昨年のスティーヴ・レイシーの影響が大きいのかな? ともかくファンク好きの私にとっては、テーマになるだけで嬉しく思いました。 コーナーのディスクガイドで、スライの「暴動…

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音楽日記(20200204) ジュールズ倶楽部 #58 (CS放送 ミュージックエア)

twitterで以前書いた内容の補足版です。 「ジュールズ倶楽部 #58」はBBCの音楽番組で、1997年の収録。アルバム『Odelay』期の若いベックが出演しています。 ベックはアルバム『Odelay』から、"Devil's Haircut"、"Jack-Ass"、"Sissyneck"の3曲を披露。バンドのアクションが変(褒め言…

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音楽日記(20200203) ザ・カセットテープ・ミュージック 第40回「異端児特集」(追記)

前回記事の追記です。 前回書いた通り、マキタスポーツさんのプリンス評がとても良かったです。 抜粋して要約するとこんな感じでした。 マキタスポーツさんのプリンス評(要約):1984年、パープルレインが話題になった。当時、同じ黒人アーティストとしてマイケル・ジャクソンは分かるがプリンスは分からないというのがあった。 また当時はハード…

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